知識は人の足を踏みつける by Mory
2008年 06月 12日
先日聴いたこの言葉、心にしっかりとめておきたいと感じた。
少し知識があったり、少し勉強をすると、自分の独自な視点を持ってしまう。それが意外と人の足を踏みつけることになる。
この言葉を発した方は、ひとりで生きていくために北海道を離れ、東京で教職に就いた。日本の知識人の仲間入りができるかも知れないと思った。しかし、できなかった。彼は今、肉体労働をし、暗くなるまで、疲れ切るまで、働いているという。それで良かったという。そういう暮らしの中から、彼が見いだした言葉がこれだ。
彼の発する言葉は優しい。そして静かな哀しみと、深い怒りとを帯びている。
私は我が身を振り返り、何度も何度もこの言葉を反芻する。