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和綿の種まき by Mory

 時期的にぎりぎりになってしまったが、先日和綿の種を蒔いた。

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一日、水につけた種を大地におろす


 そもそも和綿の存在に気づかされたのは、10年ほど前、鴨川和棉農園の田畑健さんのお話を伺ってから。

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種まきがすっかり板についてきたたろべえ


 自給自足をするとき、衣食住の食住はある程度出来ても、衣の自給は一番難しい。衣服を作ると言うことは、繊維の原料を育てるか調達し、それを織るなり編むなりするという膨大な作業が必要となる。

 そして、綿畑は地球上の農地の数%を占めるが、そこで使われている農薬は全使用量の4分の1にもなるという。しかも綿を大型機械で収穫するときに「じゃまになる」葉を落とすために、ベトナム戦争でも使われた枯れ葉剤が使われている。

 最も意外で、最も腑に落ちたのが、インド独立の父、マハトマ・ガンジーの話。彼はいつも綿を紡ぐチャルカ(手紡ぎ車)を回していた。それは彼にとって祈りであり、自分の手足を使って自分の暮らしを立てることの象徴であり、それがひいてはインドの人々の、イギリス=近代機械文明からの自立、自治につながると考えていた。

 わが家でも衣の自給まではなかなか無理でも、まずは和綿という日本列島の気候にあった衣の素材を育て、受け継いでいくことから始めたい。そんな思いでみんなで種をまいた。

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次の種が採れますように


 チャルカを巡るガンジーの思想は、田畑さん編の『ガンジー 自立の思想 〜自分の手で紡ぐ未来〜』(地湧社)に詳しい。一読の価値あり。
by mory_and_meg | 2008-06-09 23:33 | Organic Life | Trackback | Comments(0)

循環する暮らしを創造するMoryとMegの便り。畑、食、心身、先住民の智慧、Art、旅等Megは練馬区石神井公園にて女性専用鍼灸整体 音叉サロンを主宰しています。 All rights reserved. 写真・文章の無断転載を禁じます。


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