偉大なるカリスマ・ラオニとの出会い by Mory
2005年 05月 16日
ぼくが最初にアマゾンに入ったのは、1998年。ドキュメンタリー撮影のためだった。カヤポ族の偉大なるリーダー・ラオニがいるメトゥチレ村。男の勇気と尊厳の象徴である木の皿を唇にはめ、ラオニは僕らを迎えてくれた。
撮影で入る際は、村人の了解を得るために男の家で話し合いをすることになっている。一通り男たちの意見を聞き、撮影がOKになったところでラオニと握手することになった。このとき何かを言いたかったのだが、言葉が出てこない。ただ彼の目を見て握手をするだけで精一杯だった。彼の放つオーラに圧倒されたのだろうか。
ぼくはそのときラオニが立っていて上から見下ろしていたとずっと思っていたのだが、この間当時のVTRを見直してみて驚いた。ラオニは座ってぼくを見上げていたのだ。
7年ぶりの再会。80歳を優に超えている年齢にはとても見えないほど、ラオニは元気だった。シャーマンとして、アマゾンの大地とエネルギーを交流させているからなのか。