一動全動を生む動き、それは柔らかく動くこと by Meg
2012年 09月 20日
突然ですが、楽譜に用いられる演奏記号のひとつに、「スラー」と言う記号があります。
「音と音を滑らかにつなげて演奏すること」を表します。
たろべぇとおしゃべりをしていて、「(ピアノを弾く時に)スラーの指使いはね、こういう風にするのだよ。」とたろべぇが指で示してくれました。
ボディワーカーの私は、そのしぐさにビビッと閃き、たろべぇに言いました。
「「ガン、ガン、ガン」てピアノを弾くと、音がその場だけに留まり、広がっていかないでしょう。」「だけどこうして弾くとね、全体に広がっていくの。」
「からだも同じ。強くこんなふうに(実際たろべぇのからだを押してみる)グイッと押したら、(防御反応もあって)その場で動きは止まってしまう。だけど、ひとのからだを水の入った風船を扱うみたいに、すぅ〜と柔らかく押せば、その効果(波動)は全体に波及していくのだよ。」
全てのことは、同じ道に通じますね。
音楽も、太極拳や氣功も、グイグイ押すのではなく、からだを水の入った風船として扱い、施術する私のボディワークも、大事なことは、みんな同じです。
柔らかい動き、それは一動全動(ひとつの動きに全身が共鳴していく)を生みます。
ただし、そのためには軸はしっかりしていないといけません。グニャグニャじゃダメ。
かつては、歩く、立つ、座る、寝る、ものを扱うなどの日常ふるまいを、からだ全体を使ってすることで、自然に軸が出来ていたわけですけど、現代人は「自然」と離れてしまいました。
氣功などを通して、中心感覚を養い、柔らかく動きことを体感するという方法がありますが、まずはひとつひとつの日常の動作を「丁寧に」扱ってみて下さい。
そして、お腹を引き締めて、笑顔で微笑んで(鏡に向かって、今日もキレイだねって!声かけも忘れないでね!)、生かされていることに感謝して、一日を始めて下さい。
それだけでも、毎日がガラって変わります。