父親になること by Mory
2005年 09月 18日
彼女も書いているように、本当に「あれっ」と言う感じだった。アマゾンやコロラドのエネルギーを十分吸収し、大地としっかりつながれたとき、やっとぼくらの準備ができたところにやってきてくれた。そんな感じだった。うれしくはあるが、大はしゃぎすることではない。この宇宙の神秘の営み、いのちの誕生と言う厳粛な瞬間に、ただ「感謝します」と頭を垂れるだけである。
新しいいのちが宿ったことを知ったとき、一編の詩と出会った。これから子供とともに生きて行く身として、心にしっかりととどめたい詩である。ここに紹介する。
あなたの子どもは
カーリル・ギブラン (霜田静志訳)
あなたの子どもはあなたの子どもではない。
子どもは「生命」の渇望からの子どもである。
子どもはあなたを通ってくる。
しかしあなたからではない。
子どもはあなたと共にある。
しかし子どもはあなたのものではない。
あなたは子どもに愛を与えることができる。
しかし考えを与えることはできない。
子どもは自分の考えをもっているのだから。
あなたは子どもの身体を動かしてやれる。
しかし子どもの心は動かせない。
子どもは明日の家に生きている。
あなたはそれを訪ねることも、夢見ることもできない。
あなたは子どもを好くようになれるであろう。
けれども子どもがあなたを好くようにならせようとはしなさるな。
人生は後に退き昨日にとどまるものではないのだから。
あなたは弓である。
そしてあなたの子どもらは
生きた矢としてあなたの手から放たれる。
弓ひくあなたの手にこそ喜びあれと。
吉村先生のことは12年前の妊娠中から存じ上げており、「いいお産の日」のゲストとしてお越しいただいたことも。。
訳者は違いますが、私もこの詩が大好きです。
私は『インディゴ・チルドレン―新しい子どもたちの登場』という本の中で出会いました。
初めて読んだときから 惹きつけられ、心の芯にしっかり楔のように打ち込まれ、障害児を育てる困難な中にも けして過保護でなく、このようにありたいと思い続けています。
カリール・ギブランが日本に紹介されたのは美智子皇后が紹介されたのがきっかけだったと、何かの本で読みました。
児童文学の造詣の深い皇后様も、この詩に心打たれたことでしょう。。
とにかく、素晴らしいですね。